地震への家庭への備え

地域の防災力を向上する方法

質問 地域防災とはどんなものでしょうか
   
答え   地震、異常降雨、津波、台風等の自然現象に起因する災害に対して、我国ではその対策として、公助、共助、自助を体系化して、防災・減災に努めています。各種の災害は、原因・被害等は、地域により特性があるものが殆どといえます。従って、地域毎にそこに起こるであろう災害の特性を把握し、地域コミュニティが防災・減災の末端の組織となり種々の問題点をクリヤーし防災・減災に努めていくことが地域防災です。
 
質問   地域住民による共助とはどんなものでしょうか
   
答え   都市化した神奈川県地域では、地域住民の居所が昼と夜・平日と休日とでは大きく違います。災害はいつ起きるかは不確実ですが、退避を始め、発生初期の段階での対応が極めて重要です。災害発生時の適切な対応が人命や被害減少に極めて有効であったことが近年の大災害の経験にて判っています。災害時にこれを何よりまず行うためには、地域住民の協力が大切です。また地域の会社の組織等のコミュニティとの協働活動も防災・減災に大きく役立ちます。これが地域住民による共助です。
   
 
質問   災害に強い地域コミュニティを形成するにはどんな方法がありますか?
   
答え   地域の自治体や消防団などが中心となって防災組織を作り、自治体の災害対策部署と連携を取りながら、定期防災訓練等を実施することが大切です。
 どの様な災害がいつどこで起きるかは不確実ですが、地域コミュニティにとって予想される種々災害のケースを、種類、規模、発生時間等を主要ファクターとして数例程度選び、共通の認識で防災・減災にたいするケーススターデイを行ない、賛同・協働する者がコミュニティを形成すれば、災害に強い防災地域コミュニティとなります。神奈川県内ではこの様な主旨でいくつかのコミュニティが形成され、定期防災訓練等が実施されています。
   
 
質問   地域防災訓練の実施方法や留意点を教えて下さい。
   
答え   地域防災訓練は、住民や自治会組織、地域企業等の全ての関係者が、可能な限り参加して行うことが重要です。地域コミュニティ毎に、2か月に1回程度、災害の種類、規模、発生曜日・時刻等を想定し、1時間程度の短時間で密度の濃い実施が現実向きと考えられます。
 実施に当たっては、実施要領・年間実施計画を作成し、地域の方への広報により理解をしていただくことも大切です。また、リーダーとなる人等に対し、何らかの公的支援・指導等があればより強固な組織となり、地域防災力は益々発展し災害時の防災・減災に結び付きます。